りんたパパです。
今日の宇都宮は台風一過の青空。
清々しい乾いた風が吹いていますね。
うーん、気持ちいなあと、伸びをしたいところですが、アイタタタ。
背中からお尻、太ももにかけて、筋肉痛が・・・。
昨日、一昨日と二日間参加した、ねんりんピックのボランティアでみっちりと朝から夕方まで施術しまくった結果、みごとに「完全燃焼」してきました。
いやぁ、鈍っているなあ、わが体。
今日の午前中は予約がないのをいいことに、セルフケアをさせて頂きました、はい。
という訳で、ねんりんピックのボランティアレポートです。
先週土曜日から本日まで、県内各所で様々な競技、交流イベントなどが開催されているのは皆さんご存知の通りですが、りんたパパも所属している栃木県鍼灸師会はサッカーや弓道など数か所の会場でメディカル・サポートのボランティアを要請されました。
りんたパパが派遣されたのは、弓道大会の会場となる栃木県体育館でした。

台風が接近する中、屋外会場で行われていたサッカーなどの競技は中止となったり、繰り上げなどもあったようですが、弓道は室内競技であったため、滞りなく行われました。


弓道大会には各都道府県と政令指定都市の代表チーム(地元栃木は開催地枠で5チーム)およそ70チームが参加して行われ、初日の予選、2日目の決勝トーナメントの結果、見事に栃木県Dチームが優勝しました。
トーナメントの準々決勝あたりで少し場内の様子を見ることができ、ようやく競技を観ることができましたが、弓の所作は非常に恰好が良いですね。
座った姿勢で弓に矢をつがえて立ち上がり、的に顔を向けて足を開くとぴたっと腰が決まります。
ぐっと引き絞った弓が微動だにしなくなった瞬間、弓は矢を離れ、的にむかって飛んでいき、
ターン!
と場内に的中音が響きます。
やはり、ねんりんピックだけあって、選手の年齢層は高く、階段の上り下りに手すりをつかってゆっくりゆっくりという方も多いのですが、そのような方も射場(しゃじょう)で弓を構えると、ぴたっと姿勢が決まるんですね。
いやもう、本当に恐れ入りました。

りんたパパは理学療法士としての経験もあるため、栃木県鍼灸師会の会長であるK先生から直々に
「アイシングとテーピングの方が来たら、対応は任せるかんね」
と仰せつかっていました。
実際には弓道は走る競技ではなく、他のプレイヤーとの接触も無いため捻挫や打撲のケースは出ず、今回もアイシングは出番はまるで無く、テーピングも数える程度にしか(それも競技中に傷めたのではなく、もともと地元で普段の動作の中で傷めたケースが多く、すでに貼ってあったテープを貼りかえたり、より適切な位置に貼り直すことが多かった)出番はなかったため、りんたパパも他のメンバーに混じって、鍼やマッサージをせっせと行いました。
意外なことに、「年齢層が高く、競技スポーツをされている」方が集まっているわけなのですが、鍼は未経験だという方が非常に多く、またマッサージも「美容院でやってもらったくらいで、専門のところは行ったことがない。」方もかなりおられました。
一体、普段はお体の手入れはどのようになさっているのでしょうか?
体験して頂いた方からは、
「鍼ってもっと痛いのかと思ったら、そうではないんだね。」
「こんなに体が軽くなったり、暖まるんですか。」
「今まで受けていなかったなんて、損していたな。」
とお喜びの声を頂き、
「試合前だったので、先ほどはマッサージだけしてもらったけれど、終わったから、鍼をしてもらいに来ました。」
とリピートで来て下さる方も出てきました(ちなみに、この方は2日目にも来られ、都合3回ご利用頂きました)。
こんな方もいましたよ。
「予選では全然的に当たらなかったけれど、(予選後)マッサージをしてもらったら肩がちゃんと上がって、決勝では2本当たりました。チームは負けたけれど、私は胸を張って帰れます!」
と笑顔で報告にこられた女性。
数年前から、パーキンソン病の治療をしながら、弓道の練習は続けていたとのことで、数週間前から肩の違和感があり、腕が上がりきらなくて弓を放っても的の上の方に反れてしまっていたそうです。
「肩が上がって、肘がまっすぐ引けるようになったから、狙い通りに飛んでくれるようになりました。」
と何度も頭を下げて、ニコニコしながら帰って行かれました。
トーナメントの決勝戦。
栃木Dチームと対戦したのは鹿児島県代表チームでした。
非常にプレッシャーがかかる展開の中、同チーム中ただ一人4射4中を決めた男性がおられましたが、良く見るとその方は1日目にりんたパパが施術した方でした。
お顔もお腹もまあるく、非常に柔和な方で、施術後も通路などでお見かけすると、「ちょい」と手をあげて「昨日はありがとう。」と声をかけてくれるのでよく覚えていたのです。
表彰式で銀メダルを胸に、にこやかな表情をされているその方に、精いっぱいの拍手をお送りした、りんたパパでした。
もろもろありましたが、非常に勉強にもなり、よい経験のできたボランティアでした。
同時に短い時間でしっかりと効果を出すことや、ちゃんと説明して納得して頂くこと、リピートで来られた方にまた違うアプローチをしてそれでもご満足していただくことなどを経験でき、また長く鍼灸師として勤めてこられた先生方に混じって、遅れずについていけたことは、りんたパパにとっても大きな自信になりました。
治療効果のほどはともかく、施術のスピードや時間配分ではそこそこことができたわけですものね。
こうした経験はきっとウォーキング・マジックでの施術にも活かされることだと思っています。
今日でねんりんピックは閉幕します。
大会関係者の皆さん、たいへんお疲れ様です。
選手の皆様、どうぞお気をつけてお帰り下さい。地元でもよい治療院があるはずですから、定期的なメンテナンスにご活用下さい。
りんたパパでした。